夏季報
原田夏季
日本人中国語講師。
高校で中国語に出会い、大連へ留学。講師歴は18年。中国語で何か楽しいことができないかと常に考えている。

口笛と口内解像度の話〜みんなでやろう口内体操!〜

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先日、Xにこのようなポストをしました。

半分近くの方が「曲を演奏できる」でした。結構多い!

続いてこちら。

では、口笛の音程はどう変えていますか?

「唇の力で変えている」が一番多く40%。

「舌の位置」「息の強さ」が25%くらいで、大体同じくらいという結果でした。

「その他」では「声帯(喉)の開閉」というお答えも。

口笛の音程を変えているのは舌

私は口笛のことをよく知らないので少し調べたところ、どうも音程を変えているのは「舌の位置」というのが通説のようです。

くちぶえ音楽院
口笛の音程のとり方~原理と練習法~ 口笛で音程を正確にコントロールし、自由自在に楽曲を演奏出来るようになるための、練習法とコツを紹介。音程制御の基本原理、容積と音程の関係など、口笛奏者として役立つ...

簡単に説明すると、舌で口の空間を調節していて、空間が小さいと高い音、大きいと低い音が出ます。

上のリンク先サイトではリコーダーの穴で説明されていますが、要は【大きい=低い 小さい=高い】という理屈なのです。子供は体も声帯も小さいので、声が高いのもその例ですね。

口の中のことは感知しづらい

いや、何が正解とかそういう話じゃありません。

口笛をどういう原理で吹いているか、それ自体をクイズとして出したかったわけではなく!

私が言いたかったのは「口の中で起きていることって、感知しづらくない?」ということ。

何気なく吹いている口笛、音程をどう変えてるか考えたことってありました?

「舌で音程を変えてるよ」という説明を聞いて、「たしかに!舌が動いてるわ!」ってなりましたか?

大抵の人がならなかったのではないでしょうか。

私はこういう仕事をしているので、日頃口の中の舌の動きに関しては、人一倍敏感だという自負があります。

それでも、確信が持てなかった。「舌は動いている…けど、本当にこれだけで音程を全てコントロールしているのか?」と疑心暗鬼になって、舌を喉の奥に引っ込ませてむりやり口笛を吹いてみようとしたけど、無理でした。音が出ない。

口内の解像度は十人十色

どうやら、口笛の音程を変えるのはものすごく微細な舌の動きによるもので、これを感知するのはかなり難しい。

そもそも、「舌が動いていることに気がつく」や「舌に力が入っていることに気がつく」ことも難しいという人が多いのではないでしょうか。

それほど、自分の口内に興味がない人は多い。

先生がいくら舌の位置を説明しても、自分の口内の解像度は人によってかなり差があると思います。

この事は私にとっては、無視できないことです。舌の位置で説明する以外の、別のアプローチも必要です。

日本語の滑舌の訓練を受けたことがある人は中国語の発音にも敏感で、上手になることが多いのは、この口内の解像度が高いからではないでしょうか。

舌を鍛えよう!体操だ!

ということで、この口内の解像度を高めるには、日頃無視している舌についてよく考えることが大切。 

舌の位置については、低位舌が問題としてよく挙げられますね。健康や美容にも大きく関わる話です。

舌の力は中国語の発音にも大きく影響を及ぼします。

そこで、私のおすすめする口の体操を紹介します!

◆唇

1.唇をぐわっと大きく開ける(トトロみたいに)

2.唇に力を入れて目一杯小さくする。この時、タコのように突き出さない。伝わるか分かりませんが、梅干し食べてスッパマンの唇です。疲れるまで繰り返しましょう!

古い!

◆顎

腹話術の人形になったつもりで、顎を上下に動かしましょう。舌を噛まないようにね!

◆舌

舌先で上顎を前から奥へ舐めます。

他にも、キャラメルやガムを食べるときには舌の力で上顎にくっつけ、舌でガムが平べったくなるまで押しつけるのもおすすめ!疲れるよ!

発音は舌の筋肉だ!舌の筋肉が鍛えられると、フェイスラインもひきしまるので頑張りましょう〜!

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