夏季報
原田夏季
日本人中国語講師。
高校で中国語に出会い、大連へ留学。講師歴は18年。中国語で何か楽しいことができないかと常に考えている。

「目からウロコ」の正体

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「今までこんなふうに教えてもらったことはありませんでした。目からウロコです!」

ありがたいことに私のYouTube動画のコメントで、このように言っていただけることがあります。

でも、それは私がすごいわけではありません。

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目からウロコが落ちた、そのとき

中級、高級になっても、初級からの「苦手」は残っているもので。

特に発音は、自分自身しっくり来ずに、苦手だなぁと思いながらもそのままにしておくパターンはとても多いです。

そんな時も、辞めずに続けていればどこかでブレイクスルーが来ます。

「なんだ!こういうことだったのか!」と膝を打ちたくなるような、しっくりくる説明が見つかった時は、なんだかホッとするような気持ちになりますよね。

そんな時、「なんで初級の時、先生はこれを教えてくれなかったんだろう…」と思ったりすることも。

学習者がそのステージに立ったのだ

生徒さんから「先生のおかげです!」みたいに言ってもらうとすごく嬉しいし、二子玉川あたりの駅前で自慢して回りたいくらいには舞い上がるんですけども…。

私は先生の教え方の影響力なんて、良くて10%くらいなんだと思っています。

先生を変えたら、急に発音が良くなった!とか、検定試験に合格できた!とかありますが、それはここまでの学習が実を結んで、その先生の説明がわかるステージに立てたことが一番大きいのだと。

教えることには優先順位があって、最初から何もかも、細かいことまで伝えると、レッスンを受ける側はいっぱいいっぱいになってしまいます。

私は、生徒の様子を見て「何を教えるか」よりも「何を教えないか」をどう選択するかによって、先生の技量が分かると思います。

情報過多で、優先順位が分からない状態
相手に合わせて情報を取捨選択するのが先生の仕事の一つ

川の下流にいる先生と上流にいる先生

中国語学習を川下りに例えるなら、川の下流くらいに差し掛かった生徒を受け持って、「やっとわかりました!目からウロコが落ちました!」と言われても、それは上流で初級を教えていた先生が悪いというわけではないということです。

ここは絶対に勘違いしてはいけません。

その先生の熱意、そして何よりもその人自身の努力によって、その人は今、目の前に立っています。

「この人は他の先生に教わっても出来なかったのに、私のところで学んだらあっという間にできるようになった。私の教え方が良いからだ。」

のようにアピールすることは、その生徒の努力も、それまでの先生の熱意も、無下にすることになると思います。

今までに無かった革新的な教え方なんてほぼありません。

日本の中国語教授法は、たくさんの素晴らしい先生方が日々研究して今日に至っています。

というわけで、結局のところ先生の教え方と生徒の学び方の相性次第なんだと思います。

私と波長が合いそうだな!と思ったあなた!お気軽にお問い合わせくださいませ〜!(結局これ)

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