私が中国語を勉強し始めた時に使っていた教科書では「zhi chi shi ri」の音を「反り舌音」と紹介していました。「舌を反り返して発音します」と。
しかし、これが私の長い低迷期の原因となりました。
当時、私の「舌が反り返る」のイメージは舌がブリッジしているイメージだったので、実際の形とはまるで真逆だったのです…。

そのため、長い間この音が出せず、「是 shì」をカタカナの「シュー」と発音していました。完全にごまかしていますね。
留学中のある日、急に「もしかして反り舌というのは巻き舌なのでは?」と気づき、自分が思う巻き舌で「シュー」のような発音をやってみたところ、見事に先生の発音と同じ音が出たのです。この時のことは今でもよく覚えています。寮の自室のトイレの中でした。
この頃はごまかしから少しずつ脱して来た頃。声調はできてるからちゃんと通じるレベル。先生に発音がいいね!とか言われて調子に乗って学内のスピーチ大会に出たときの映像です。(最古の発音記録)
舌を「反る」なのか「巻く」なのか、はたまた「立てる」なのか、表現方法は様々です。でも大事なのは実際の舌の形。
私の感覚では、舌の真ん中をくぼませ、プールのようにお水を入れられるような、そんな形です。

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